気づけば9月も中頃。暑さも和らぎ、夜はいくらか涼しくなる。今年の夏は暑く殆どツーリングにも行けなかった。
秋になったら虹色の列車つかまえて、つかまらないキミの秋を独りよがりに待ってみるさ
秋になったらうつろな影を振り切って、見送る他人に両手を振って二人きりで出掛けてみよう
この時期になると口ずさむ。今頃彼はどうしているのか。まだ何処かで持病と闘っているのか。詩を書いているだろうか。心情をつかまえる旅に出掛けたい。ともあれ、そろそろこの絵を完成させたい。
夜の水晶は、その黒い帳の中に溶け込んで見えない。街明かりの光が内部で乱反射をし、天上に鈍い光を宿す。