超新星爆発その29 ― 2020/02/14
超新星爆発その28.5 ― 2020/02/11
超新星爆発その28 ― 2020/01/30
超新星爆発その27 ― 2020/01/21
超新星爆発その26 ― 2020/01/16
シリウス、プロキオン、ベテルギウス
冬の大三角のひとつ、オリオンのベテルギウスが薄暗い。
冬に見るあの綺麗な三角形が私は好きだった。
ここ最近満点の星空を見ていない。
頼んでいた冬用のジャケットと電熱ベストが届いたので、1月の極寒の中でどの程度耐えられるのか。天体観測を目的にナイトツーリングを決行した。
中央道で甲府を抜けて八ヶ岳のふもと付近、山梨と長野の中間程にある清里を目指す。
夜11時に出発。バイクの気温計は気温5℃は下り山岳地帯に入ると3℃、2℃、1℃と徐々に下がってゆく。
時速は100キロをキープ。風防のないネイキッドは風というよりは風圧を感じる。奪われていく体温と体力、寒さは痛みを伴い指先と足先が麻痺してくる。上半身の方は電熱ベストのお陰でどうにか凌げるが、それでも体が震える。
中央道で山梨の山岳地を越え緩やかな下りカーブに差し掛かるとき、パッと甲府盆地が開ける。そこからの夜景が絶景で一瞬目を奪われる。遠く八ヶ岳連峰が暗くそびえ立つ。
深夜2時になり目的地のインターで降りる。まきば公園に向かう峠道を低速で走る。標高1300の地点でマイナス3℃、路面が白く雪肌を帯びる。まきば公園の駐車場までどうにかこれたが、放射冷却の霧があたりに立ち込めて、これ以上は無理だと判断する。
白い雪と霧の世界の中を自動販売機の明かりが煌々と灯り、凍てつく空には欠け始めた月が朧な影をうつしている。公園の並木が漆黒の中にそびえ立ち、吐く息は白く、それはまるで世界の終わりのような光景だった。
天体観測が目的でここまで走ってきたが、まるで孤独の虜となり、煙草を一本だけ吸って引き返すことにした。
途中のコンビニで暖をとる。店員のおじさんが「バイクは寒いでしょう」と声をかけてくれてた。
帰りの高速は暗く、寒さも一段と厳しく、睡魔に何度か襲われながら明け方の5時に家路に着いたのだった。
冬の大三角のひとつ、オリオンのベテルギウスが薄暗い。
冬に見るあの綺麗な三角形が私は好きだった。
ここ最近満点の星空を見ていない。
頼んでいた冬用のジャケットと電熱ベストが届いたので、1月の極寒の中でどの程度耐えられるのか。天体観測を目的にナイトツーリングを決行した。
中央道で甲府を抜けて八ヶ岳のふもと付近、山梨と長野の中間程にある清里を目指す。
夜11時に出発。バイクの気温計は気温5℃は下り山岳地帯に入ると3℃、2℃、1℃と徐々に下がってゆく。
時速は100キロをキープ。風防のないネイキッドは風というよりは風圧を感じる。奪われていく体温と体力、寒さは痛みを伴い指先と足先が麻痺してくる。上半身の方は電熱ベストのお陰でどうにか凌げるが、それでも体が震える。
中央道で山梨の山岳地を越え緩やかな下りカーブに差し掛かるとき、パッと甲府盆地が開ける。そこからの夜景が絶景で一瞬目を奪われる。遠く八ヶ岳連峰が暗くそびえ立つ。
深夜2時になり目的地のインターで降りる。まきば公園に向かう峠道を低速で走る。標高1300の地点でマイナス3℃、路面が白く雪肌を帯びる。まきば公園の駐車場までどうにかこれたが、放射冷却の霧があたりに立ち込めて、これ以上は無理だと判断する。
白い雪と霧の世界の中を自動販売機の明かりが煌々と灯り、凍てつく空には欠け始めた月が朧な影をうつしている。公園の並木が漆黒の中にそびえ立ち、吐く息は白く、それはまるで世界の終わりのような光景だった。
天体観測が目的でここまで走ってきたが、まるで孤独の虜となり、煙草を一本だけ吸って引き返すことにした。
途中のコンビニで暖をとる。店員のおじさんが「バイクは寒いでしょう」と声をかけてくれてた。
帰りの高速は暗く、寒さも一段と厳しく、睡魔に何度か襲われながら明け方の5時に家路に着いたのだった。