stillその262016/09/07

点の上からさらに点を入れる。これがなかなか難しいことに気がつく。
点と点の間にかすかに残った余白部分があり、それが縫うように張り巡らされている。この余白の縫い目をひとつずつ潰し、出来るだけ余白と余白の隙間が交わらないようにするわけだが、この作業が思いのほか果てしない。はたして点描で行う意味はあるのだろうか。

しかし、それで前回は線を使って失敗したわけだから、同じ過ちは踏まないようにしたい。(むしろ、いっそのこと塗りつぶしたくなるが、そしたらこれまでの努力が報われない)辛抱強く、淡々と作業してゆくしかない。

完成度を高めてゆくには、こうした地道な作業が実を結ぶだろうと信じたい。目を凝らして穴埋めするわけだが、同時に全体の濃度も考慮しなければならない。

この作業、フォトショなら楽に出来そうだなあと思う。手でやらなければ意味が無い。以前知人が、「どうやって描いたのか解からない絵が好き」と言っていたのを思い出す。少しはそこに近づけただろうか。そうでありたい。

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