星影その62015/11/18

形になるに連れて、見えなかったものが見えてくる
色々な可能性があったと思う
思っていたものではないかもしれない
それには、この膨大な時間を費やしてみなければならない
白紙に無限の可能性が秘められているなら
即興で画いているこの絵は一度きりの未来と、
逃していった沢山の過去
点描を重ねるごとに、無限の可能性がひとつずつ消える
言えなかった言葉や、してやれなかった想いの数と同じくらい

自分の一生のうちに、あと何枚の作品が生み出せるのだろう
この絵に何の意味があるというのか。何の価値があるというのか。
費やされた時間と、培った技術が、何になるというのか。
写真をやめたけど、絵を描くことだけはやめれない。

「あなたにとって絵はそういうものじゃないでしょ」

そんな言葉を思い出す

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