stillその232016/09/03

絵にはいつも安らげる形を探している。
だから似たような構図に落ち着く。
仕上がりに近づいてきて、新たなイメージが沸いてくる。
仕上がったらそれを書き加えよう。

stillその222016/08/31

壊れそうになる、寸前のところで自分をつなぎとめている。エンジンの鼓動と、うねりのような排気音が夜を引き裂く。
ある一定のスピードに達すると風は壁に変わり、車体から身体をもぎ取ろうとする。食らいつくように上体を伏せ、吹き飛ばされないように必死にタンクとハンドルにしがみ付く。身体が分解されていく感覚、いらないものがぽろぽろと剥がれ散って、闇の彼方へ吹き飛ばされて、何者にも脅かされない、丸腰のその身だけとなる。
夜の静寂が耳鳴りに包まれる。
絶え間ない星たちの合唱に、しばらくの間沈黙する。

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銀河鉄道の絵をググると、左向きの絵が多いように思う
左は過去を表す。あれはジョバンニとカムパネルラの追憶の旅でもあるから
まあ、理にかなってなくもない。
今描いてる絵も左向きだ。どうして左向きに描いたのだろうか。
たぶん、右利きであることからヘッドライト(前方)から描き始めると
すんなり描ける、から?

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ああ、空が破ける
ああ、音も立てずに
ああ、空が破けて
ああ、声も聞こえない
嗚呼!

stillその212016/08/29

暗闇の中に光が走る。前方にだけ注がれるヘッドライト、光は地面を照らし反射された光からライダーの姿が微かに浮かび上がる。

さて、ここで問題
ライダーの輪郭を残すべきか、残さないべきか。
前方部分だけ輪郭を残して、後方部分は埋めるべきか。
見え方がガラリと変わってくるだろう。
一度描き込んでしまえば後には引けない。

stillその202016/08/25

急にフォトショップが使えなくなって困った。
似たような機能のやつがブラウザ上で行えると言う。便利になったものだ。
さて、夜が迫ってくる。あと20時間もすれば星空に染まるだろう。そこから各々に明暗をつけ、完成となる。
しかし、こうしてみると空白の持つ力はすさまじいものだと感じる。その力が星に変わり、野原に変わり、人影に変わる。宇宙空間をエーテル体と呼んだ、最近ではもっぱらダークマターと呼ばれる。何も無い空間のことをボイドというそうだけど、これは描いているときに意識することがある。

stillその192016/08/23

点描で星空を描いてると何も考えなくていい
或いは考え事をしながら描ける
考えてることや感じてることは、指先を通じて絵の中にも組み込まれるか
常々思うのは、ただ描くと言うのではなく、そこに何かを想わなければならない
想いがあってからの絵でありたいと願っているが、何も想わずに描くって言うのは
個人的にはなんだか哀しい。

stillその182016/08/13

「あの人が幸せであればいい」と願うことは、独り善がりだ
余計な感情をろ過して、その何億分の一にも満たない純粋な一粒を私は望む

stillその172016/08/12

追伸
タロットで星のカードは、希望などを意味する。
星は夜を照らし、船乗りは星を頼りにし、人々は星を見上げて夢を見る。
けれど、星は遠くにあって、手には届かない。手に入れることは出来ない。
だからこそ希望を託すのだ。星に願いを。

stillその162016/08/08

なかなか進まない。
最近魂レベルが低迷してる。鬱になるサイクルがあるけど、今は停滞期だ。
またキャンプに行きたいな。

stillその152016/08/06

夕暮れ時の刻々と移ろう色の気配を宿し、夜の帳が降りてくる
視界は徐々にうすれて、存在が暗闇に広がってく

効率が悪いと常々思う。けれど、
「点描で星空を表現してみる」
それがシンプルな答えじゃないか。
永遠に続くかと思われた作業も、少しずつ終わりに向かっているのが解かる。完成するのを待ち望んでいるけど、ここにきて、どこか寂しくなってくる。この作業が好きなんだなきっと。愚痴りながらも。
ひとつの点を、この星空のひとつの時間と例えるなら、引き返すことなど出来ないのだ。どの瞬間もままならない。であるならば、一生懸命に画け。


追伸:

タロットで星のカードは、希望などを意味する。
星は夜を照らし、船乗りは星を頼りにし、人々は星を見上げて夢を見る。
けれど、星は遠くにあって、手には届かない。手に入れることは出来ない。
だからこそ希望を託すのだ。星に願いを。

stillその142016/08/02

B5サイズでこのペースで、もっとも、全速力ではないにしろ、今日は気分が乗って少し進んだ気もするにせよ、一体あと何日かかることやら。
人間ひとりの月日は有限であり、作れる作品には限りがある。
たとえばこれが馬鹿でかい画面だったとしたら、それこそ何年もかかるだろう。
意味があるだろうのか。価値があるのだろうか。
数が大事なのか、質が大切なのか。
と考えたくなる。手を動かさないくせに欲張りなのだ。


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世界が白い光で輝いて、今まで感じたことの無い最上の幸福感に抱かれる。
その喜び、出会えた喜びに涙が出る。
あの瞬間、世界が変わるのを感じた。
確かなことはそれだけ。

でも、解からなくなる。